つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~ (小学館文庫) [Kindle]

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  • 山口連続殺人放火事件の取材記録というような本。この本で何か新事実が分かるとか、そういったことはあまりない。
    強いて言うなら、当初の報道時によく言われていた「新入りが村八分にされて殺人に至った」事件ではないということは、あまり報道だけでは分からない事実だったかもしれない。
    実際に私も限界集落に対して「そういうことが起きてもおかしくないよな」という先入観を持っていたことに気づいて反省した。

    とは言えこの取材記録の中で書かれている限界集落でうわさが1つの娯楽になっている風潮というのは、多かれ少なかれどこの田舎でもあるのではないか?と田舎出身の私は思う。
    限界集落で人間関係が狭くなっていた分、より発展しやすくなってしまったということもあるのかと思うが、日本の人口減で今後はどんどんと限界集落化が進む可能性もあり、同じような事件はいつ起きても不思議ではないのだろうなとも感じた。

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著者プロフィール

高橋ユキ
1974年生まれ、福岡県出身。
2005年、女性4人で構成された裁判傍聴グループ「霞っ子クラブ」を結成。
殺人等の刑事事件を中心に裁判傍聴記を雑誌、書籍等に発表。現在はフリ
ーライターとして、裁判傍聴のほか、様々なメディアで活躍中。著書に、
「霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記」(新潮社)
「霞っ子クラブの裁判傍聴入門」(宝島社)
「あなたが猟奇殺人犯を裁く日」(扶桑社)(以上、霞っ子クラブ名義)
「木嶋佳苗 法廷証言」(宝島社、神林広恵氏との共著)
「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」(徳間書店)
「暴走老人・犯罪劇場」(洋泉社)ほか。
Web「東洋経済オンライン」「Wezzy」等にて連載中。

「2019年 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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