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感想・レビュー・書評
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電子ブック(KinoDen)
https://kinoden.kinokuniya.co.jp/shobi/bookdetail/p/KP00078023
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画像生成AIの仕組み、ビジネスへの活用、著作権の問題などを解説した本。
本書を読めば、現時点での画像生成AI全般の知識を理解できます。画像生成AIを知るにはまず本書を読むことをオススメします。 -
画像生成AIは一般ユーザーに公開され、自然言語で画像が生成できるようになったことにより、急速に注目を集めた。
画像生成AIは複数の人やモノを描写したり、細部を正確に描写することが苦手だ。しかし、頭の中のイメージを簡単に可視化できるため、全人類の表現力をワンランク上げる可能性を秘めている。
画像生成AIに関する法律はグレーな部分も多い。著作権の侵害にならないように留意が必要だ。 -
■使い方
・「プロンプト(通称:呪文)」と言う絵の方向性を定めるテキストへどんな絵を作りたいかを指定して生成する
・全体像→メイン→補足の順で呪文を構成
■注意点
・現役作家、歌手や俳優など実在する有名の名前を入れない。AIが学習する情報には偏りがある事を理解する
・著作権侵害になるか/学習に使うプラットフォームなどの利用規約に反するかどうかの観点を考える
・著作権侵害が成立するには依拠性(既存作品にアクセスしそれを参考に作ったか)と類似性(既存作品に似ているかどうか)の判断が必要
■得意/苦手分野
・得意…細部の不正確さが目立たない水彩画やデッサン風の絵、単体の人物や動物・モノの描写
・苦手…関係性を理解した描写/手や顔の細部を正しく描写
・呪文は以下観点を理解して英語で指示出し
✔︎手前にある文程強く反映され、後ろにある単語程弱い
✔︎最後の文はある程度強く反映
✔︎前置詞/関係代名詞の前の単語が強く、後ろの単語の方が弱くなる -
画像生成AIの一冊目には最適かと思います。
法律関係の章が他の章よりもボリューム感があり、もう少し実例を詳細に明かせるようだったら、そちらの方が興味が強く残ったままの状態で読めたかと思います。 -
今話題の画像生成AIについて、現状や使い方を含めて解説している本。文章を打ち込んでいくと画像を作ってくれるというのが、基本的な機能。高機能のものはどれも外国製のため、英語で入力するというのはChatGPTと同じ。考えられないような精密画像や、デザイン性高い画像をいとも簡単に生成する機能はすごい。2023年2月時点までの情報がわかる。今後、注意しておかないと、どんどん進展していってしまう予感がする。勉強になった。
「AIのディープラーニングでは著作権は問われない(自由に覚えこませて良い))AIの学習行為には、データに含まれる著作物をコピーする「複製権」や「翻訳権」、データをインターネットなどを通じて公衆に向けて送信する「公衆送信権」などが関係してきます」p97
「AIによる学習(ディープラーニング)は著作者の思想や感情を享受する目的ではないから、権利者の許可なく利用できる」p98
「人が関与することなく自動的に作った生成物に対しては、基本的に著作権が発生しない」p108
「AIが十分に進化すると、すべての人が秘書と部下を10人ずつ持ったのと同じ状況になる」p166 -
「濃い内容がサクッと読める」「会話形式で読みやすい」という宣伝文句に偽りはなく、とても良くまとまった俯瞰された内容だった。特に後半の著作権法上の解釈や、論点やリスクなどは読めてよかったと思う。急激な進歩のある分野だけに、なるべく早く読んでおいたほうが良い。全体を通して「これから発展していく技術を正しく理解し、(批判するのではなく)活かして共存する手段を探る」という目線を感じて好感が持てた。