サイド バイ サイド (角川文庫) [Kindle]

著者 : 伊藤ちひろ

• KADOKAWA (2023年4月24日発売)

感想・レビュー・書評

[ARAREさんの感想 · 2023年5月10日]

映画を見て全くよくわからなかったので
こちらの本を読めば何かわかるか…答え合わせができないかと読みました。

映画から10年後のお話ですが、答え合わせこそはできずとも読んでよかったと思います。

穏やかなお話でした。

[haoさんの感想 · 2023年4月24日]

映画『サイドバイサイド』の10年後を描いた小説『サイドバイサイド』読了。成長した美々の姿に蝶が羽化する様が重なって見えた。未山くんの気配を遠景に、生き生きと、そしてゆっくりと飛び立ってゆく美々に生きる希望を感じる。未山くんを軸に描かれた「静的」な世界である映画とは対照的な小説。
そして読了してなお、未山くんは謎に満ちていて、彼が何者であるのかは受け手に任されている。いつまでも隣にたたずむ人のままだ。

著者プロフィール

1982年生まれ。行定勲監督作品に参加し、脚本を勧められ「Seventh　Anniversary」で脚本家デビュー。以後、行定監督とタッグを組み、「世界の中心で、愛を叫ぶ」（共同執筆）「今度は愛妻家」「つやのよる」などの映画脚本を手がける。2019年、10年をかけた恋愛小説『ひとりぼっちじゃない』で小説家デビュー。同作は自身が監督して映画化される。

「2023年 『サイド バイ サイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」