- Amazon.co.jp ・電子書籍 (260ページ)
感想・レビュー・書評
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社会人の陽一(25歳)と中3のユカリは、義理の兄妹で、5年前に両親を事故で亡くして以来、2人暮らしを続けている。妹思いだがマイペースで鈍感な陽一に対して、家事全般を取り仕切ってしっかり者ユカリの凸凹コンビが織りなす「猫と兄妹」「あいまい弁当」「空色の傘」「夏のきらめき」「ポトフにご飯」「きみと暮らせば」の6つのエピソード。各エピソードは、同居猫「種田さん」、マリエの同級生・長谷川さん、マリエの副担任で陽一の元クラスメート・鹿野先生、ご近所の宇佐美おじいさんなどがからんで展開される。
陽一とユカリが、お互いに異性を意識することなく、深い兄妹愛で差さえあっている姿が微笑ましい。ただ、いつか男女の関係に発展してしまわないのだろうか。読んでいてこの点がずっと気になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらさらと読める一冊だった。
心が大きく揺さぶられることはないが、じわじわと温まり、大切な人を大切に想う気持ちにじんわり共感させられた。 -
心がじんわり温かくなる今の自分に必要なサプリメントのようでした。
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ほっこり系のいい話。
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兄一人、妹一人で暮らす相田家。両親を事故で亡くして以来、血の繋がらない兄妹はなんだかんだと仲良く暮らしている。ひょんな縁から繋がった猫の種田さんも交えた、相田家の日常を綴った物語。
背景だけ見れば色々と大変なはずの相田家だが、のんきな兄としっかりものの妹がうまくかみ合って家庭が回っており、そこに悲壮感はない。むしろ双方とも「かわいそう」とは思われたくない性格だろう。
兄妹ともにお互いへの思いやりがから回ることはあるが、むしろそこが微笑ましい。
心がほっこり温かくなる物語だった。 -
ほっこり。私の幸せも身近にあると思った。
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ウララさんリリース
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両親を亡くした兄妹が助け合いながら暮らす物語。大きな事件が起きるわけでも衝撃の結末が待ってるわけでもない。ただただいつもの毎日が通り過ぎてゆく。しかしそれだけにむしろそのいつもの毎日がいかに幸せでかけがえのないものであるかを教えてくれる。