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感想・レビュー・書評
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洋画ファンなら知らなきゃモグリ。
押しも押されぬ字幕翻訳家の大御所・戸田奈津子の口伝による自伝。
自著ではないところが味噌。自分でも「書く」のは大嫌いだそうで、長年の同僚にして友人でもある金子裕子氏のインタビューでまとめたもの。その金子氏の聞き上手、引き出し上手もあるのだろう、戸田氏の魅力や力量が、とてもナチュラルに生き生きと描かれているのがスバラシイ。
今回読んでみて初めて知ったが、我が老母よりさらに一歳年長の彼女。昨年を以て「通訳」は引退宣言したものの、本業の字幕翻訳の方はまだまだ現役だというのだから恐れ入る。凄まじいエネルギーとプロ根性だ。しかも本人曰く「字幕翻訳は今なお楽しくて全く苦にならない」。
本作でも惜しげなく語られる、煌めくばかりの銀幕のスターたちとの親交ぶりも含め、仕事に向かい合う姿勢やプロ意識に至るまで、もう何もかもが羨ましい。
最近のテレビCMで本人キッパリ云ってる通り「後悔はありません!」。
まさしくその言葉に嘘が無いことが良くワカル。本当に、なんとも羨ましい、そしてスバラシイ人生です。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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