エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2023年8月29日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (241ページ)
感想・レビュー・書評
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9 章と 10 章は蛇足だが、 8 章までが読みやすくわかりやすい
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はじめて聞く反応して購入。
従来からある、手持ちのカードで勝負する(この本で言う手中の鳥の原理)というものかと思ったが、
体系だっていることが新しいと感じた。
許容可能な損失の原理(明確にして判断基準にし、前へのきっかけに)
レモネードの原理(アイデアをテコに)
クレイジーキルトの原理(パートナーと化学反応)
飛行機パイロットの原理(これが本質か。いまにフォーカス)
特にレモネードとして新要素を組み込んでいることと、パイロットとしてわかりやすくしていることが印象的。
クレイジーキルト…弱いところなのでここに注力が必要。 -
予測不可能なものにコーゼーションを使ってはならない。
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エフェクチュエーションについて、なんとなくは知っている。なんとなくなのでちゃんと知りたいがサラスバシーの著作に手を出すのはハードルが高い…そう考えていた私にうってつけの一冊だった。
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手段を資源として考える。
社会はコーゼーションのアプローチをとる機会が多いが、
不確実性の高いことに対しては手中の資源の有効活用が大事。
一見手段の目的化になることを起業家の目線を借りて学術的に解説する試み。
これが腑に落ちた。
いつもやっていることだったので説明がついた思い。
むしろ目的(パーパスでもいいけど)と目標論はどうにも人間らしくないと思っていたが、
計画を立てて物事を調整することで成し遂げる方法と理解。
必要なことだしKPIなり数字で語ることはある。
ただ、自分が何者で何が欲しいのか。そのためにできることは何かといった根源的アプローチも大事。
特に失敗の許容範囲を決める投機行動のベットの大切さが言語化されている。
うまくいかないことが経験値となり、おねだりなつながりでうまくいくこともある。
その使い方が見えてくる。
なお、後半は実践としての言語化だがやや陳腐な内容になることがよい。
むしろ、エフェクチュエーションの真髄でそんなことなの?が大事だという側面が見える。
要するにわらしべ長者。