鳩護 (徳間文庫) [Kindle]

著者 :
  • 徳間書店
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 6
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (302ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「人類の五千年来の友」と言われながら、家畜としての役割を終えつつあるカワラバト。家畜として繁栄する意味や、家畜の軽い命に支えられて生きてきた人々、その歴史を無視して嫌悪の感情を向ける現代の人々の業の深さが独特の軽い文体で語られる。
    そんな境遇を恨むでもなく野生動物としてひたむきに生きる鳩達と、心の荒んだ会社員の再生が救いとなって爽やかな読後感になった。
    鳩についてのエピソードについての語りが浅めなので、元々鳩や動物への思い入れがない人だと寝惚けた小説として読まれてしまうかもなぁ、とも思った。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)、14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、15年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞を受賞。最新刊『土に贖う』で新田次郎賞を受賞。

「2020年 『鳩護』 で使われていた紹介文から引用しています。」

河﨑秋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×