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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (302ページ)
感想・レビュー・書評
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「人類の五千年来の友」と言われながら、家畜としての役割を終えつつあるカワラバト。家畜として繁栄する意味や、家畜の軽い命に支えられて生きてきた人々、その歴史を無視して嫌悪の感情を向ける現代の人々の業の深さが独特の軽い文体で語られる。
そんな境遇を恨むでもなく野生動物としてひたむきに生きる鳩達と、心の荒んだ会社員の再生が救いとなって爽やかな読後感になった。
鳩についてのエピソードについての語りが浅めなので、元々鳩や動物への思い入れがない人だと寝惚けた小説として読まれてしまうかもなぁ、とも思った。
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