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感想・レビュー・書評
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とても興味深く読んだ。
今、ほぼ全ての日本人が当たり前のように行なっている読み書きだが、「読み書き能力は、人間が生来的に有している能力のなかに含まれないものであり、この点が言語とは大きく異なる」。にもかかわらず、これほど普及するに至った日本の歴史の流れを、具体的な資料も見ながら、大きな視点で知ることができた。
IT化により、読み書きはこれからどうなっていくのだろうと考えることがあるが、歴史がそのヒントとなるかもしれない。「学問のすゝめ」や「学制布告書」「就学告諭」に見られる思想が、近代の学校の土台にあったという。これからの読み書きについて、その基礎となる思想は何だろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
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読み書き教育の歴史という教育史という前提で読んだがそうではなかった。後半には読み書きの教育についてわずかに触れている。しかし大半は往来物という江戸時代までの手習いの歴史であり、それは歴史の内容であった。例えば直江状では、直江と家康との歴史的な説明である。したがって、リテラシーについて最初の方でわずかに言及しているが、ほとんどが往来物についての説明である。したがって往来物について卒論を書く場合には大いに参考になるであろう。
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