午後のチャイムが鳴るまでは [Kindle]

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  • 実業之日本社
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感想・レビュー・書評

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  • '24年2月13日、Amazon audibleで、聴き終えました。阿津川辰海さんの小説、確か三作目。

    以前に読んだ「紅蓮館」と「蒼海館」は、正直ちょっと好みからは外れていて…でも、本作は色々なところで話題になっていたので、阿津川さんに再度チャレンジしてみました。

    で、感想は…こちらは(失礼!)、面白かったです。楽しめました。

    特に「紅蓮館」において、主人公達の「稚さ」みたいなところが、僕には非常に鼻に付いてしまって…でも、本作は学校が舞台の「ど真ん中!」の学園ミステリー!高校生達が、イキイキと、おバカな課題や謎に真剣アタックしていくのは、聴いていて気持ちが良かったです。特に「ラーメン」と「消しゴムポーカー」の話が…大好きです。ホント、ばっかだなぁ~╮⁠(⁠^⁠▽⁠^⁠)⁠╭

  • 昼休みの65分間に起こる数々の事件。
    どの事件も青春っぽくて学園ミステリーとして楽しめました。
    そして事件を解決してきた人物は……正体が明らかになっていくシーンが一番の見どころかな。

  • 同じ昼休みをさまざまな登場人物の短編で繋いでゆく構成がすばらしい。
    謎解き要素もちりばめられていてとても楽しめました。
    個人的には「ラーメン屋の店員のかけ声」のくだりが好きでした。

  •  昼休みに学校を抜け出してラーメンを食べに行く、消しゴムでトランプを作りポーカーを楽しむなど、たわいもないことを一生懸命やる姿に、微笑ましい気持ちになった。はじめは、学園もの?と距離を感じたが、一筋縄ではいかない話の展開や仕掛けに、とても楽しむことができたし、短編連作でストーリーがきれいにまとまっていて良かった。

  • 疾走感★★★★★

  • 久々に青春者。 どれももしかして怖い展開屋だなと思ったけど怖い展開はなくてよかった。

    青春の日々を切り取ったって書いてあるけど、なんか高校生ってフレッシュでいいなー.

  • 日常の謎系の本格ミステリはちょっと苦手なのだけど、高校の昼休みという短い時間の中で、青臭い高校生活がギュッと詰め込まれているような濃密感が堪らない。連作として明らかになる真実、最後はお見事の一言である。

  • こういう日常に発生した謎?みたいなのが個人的にすごく好き。登場人物たちも、端からみたらくだらないことに全力でまさに青春って感じがして読んでるだけで楽しかった。
    ただ、前の話に出た人物が次の話や他の話にも登場したり、最後に全部繋がるので、人の名前を覚えるのが苦手な人は一気読み推奨。私は苦手なので1日で読み終えました。

  • 明るくライトで読みやすい。昼休みのという時間制限の中でよくここまで書けたなと感じた。ただ自分には少し物足りなさもあった。

  • 9月9日のお昼休みを様々な場面を描いたミステリー短編集。集大成の大謎は、各場面で活躍していた人間が全て同一人物の超人だったというもの。

    ・お昼休みに高校を抜け出して、ダッシュで人気ラーメン店で食べてきた同級生を、足に泥がついていたり、髪の毛を縛ったままだったりで暴く。

    ・文学部で挿絵を描く生徒が出てこずに迫る入稿期限。そんな中、彼女の後ろ姿を見かけるも角を曲がると消えた。彼女は弟に挿絵を描いてもらっており、弟になりすまして登校。男装を解いた一瞬を見られた。

    ・消しゴムポーカーを興じる男子一同。様々なイカサマを解き明かす。クラスのアイドルへの告白権をゲットするも、実はすでに俺の彼女ですと宣言

    ・その、彼女が聞いたセリフ「星占いでもしかたない。木曜日なら尚更だ。」について、どういう状況かを6分で解き明かした。替え玉受験。ちなみに彼女は最初のラーメン学生の二卵性双生児の妹。

    ・ラストは17年前に消えた少女の謎を追う。体育教師が学生の頃目の前で消えた。オーストラリアに行く前日で、時計を変えていたので時差が1時間できたことによるトリック。そして今目の前に座っている事務員が彼女だった。

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著者プロフィール

1994年東京都生まれ。東京大学卒。2017年、新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」により『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー。以後、『星詠師の記憶』(光文社)、『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)、『透明人間は密室に潜む』(光文社)を刊行し、それぞれがミステリランキングの上位を席巻。’20年代の若手最注目ミステリ作家。

「2022年 『あなたへの挑戦状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿津川辰海の作品

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