- Amazon.co.jp ・電子書籍 (436ページ)
感想・レビュー・書評
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小学生が地元の七不思議の謎を解くため、現場を見に行ったり推理したりする微笑ましい物語…というのが前半。見えてきた事実が途中から何やらきな臭くなってきて、後半からは「いやいやいやこれは小学生では手に負えないから引け!引くんだ!」という気持ちと戦わされヒヤヒヤしながら小学生達の勇気ある行動を見守る物語となっている。怪異が絡むホラーと、1番怖いのは人間というホラー、そして身近な人の「死」に直面させられるホラー、という恐怖の三すくみ。「アィェエエエ⁉︎一番成立しないと思ってたその理論が成立すんの!?マジで!?」という読者の予想の裏の裏をかいた著者のまさかの結末への持っていき方に脱帽。本格ミステリーが好きな人にはあまりオススメできないが、ライトなミステリー好きかつオカルトも好きで本格ミステリーばりの推理小説読みたい人におすすめ。
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複数の怪談を順番に解き明かす過程と不気味さのバランスが良い。
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凄かった! 小学生三人が、殺害された女性の残した『七不思議』、なのに六つしか無い不思議、そのテクストの謎を解明しながら、事件の真相に迫っていく。まさかそれが真相だったとは! 衝撃を受けると共にぞっとした。ミステリーであり、ホラーでもあり、またジュブナイルで、ミステリー批評でもある、途轍もない傑作! 今村昌弘はやはりすごかった。読んで良かった。2024年の読書、いいスタートが切れたわ。
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面白かった。
怪談から謎を解くという展開が斬新。
主役は小学生3人組。
彼らの推理と知能がすばらしい。
もしもこの中の1人が自分だったら....
この事件は解決しなかっただろう(笑)
と、妄想したww
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小学生が謎を解き明かす。
コナン君の少年探偵団か?
と思うほどに頭が切れる子供たち。
ただ、ちょっと違うのは謎解きにある要素が加わってくること。
ミステリー満載で、大人すぎる私でも十分楽しめました。
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最後の最後まで犯人は分からなかったが、常に重要人物は犯人を含めて割と近くに存在していて、読者にもきちんと推理させようという作者の意図が感じられた。久しぶりに一気読みした作品。
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こー来るか!作家さんの挑戦ですねー。
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ホラーとミステリー。それぞれの良いところ取りなので両方好きな人は楽しめる。
自分的にはミステリーのトリックが好きなので最後のオチは今ひとつだったが、話がどんな風に進むのかどんどん引き込まれた。