でぃすぺる (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 小学生が地元の七不思議の謎を解くため、現場を見に行ったり推理したりする微笑ましい物語…というのが前半。見えてきた事実が途中から何やらきな臭くなってきて、後半からは「いやいやいやこれは小学生では手に負えないから引け!引くんだ!」という気持ちと戦わされヒヤヒヤしながら小学生達の勇気ある行動を見守る物語となっている。怪異が絡むホラーと、1番怖いのは人間というホラー、そして身近な人の「死」に直面させられるホラー、という恐怖の三すくみ。「アィェエエエ⁉︎一番成立しないと思ってたその理論が成立すんの!?マジで!?」という読者の予想の裏の裏をかいた著者のまさかの結末への持っていき方に脱帽。本格ミステリーが好きな人にはあまりオススメできないが、ライトなミステリー好きかつオカルトも好きで本格ミステリーばりの推理小説読みたい人におすすめ。

  • 複数の怪談を順番に解き明かす過程と不気味さのバランスが良い。

  • 凄かった! 小学生三人が、殺害された女性の残した『七不思議』、なのに六つしか無い不思議、そのテクストの謎を解明しながら、事件の真相に迫っていく。まさかそれが真相だったとは! 衝撃を受けると共にぞっとした。ミステリーであり、ホラーでもあり、またジュブナイルで、ミステリー批評でもある、途轍もない傑作! 今村昌弘はやはりすごかった。読んで良かった。2024年の読書、いいスタートが切れたわ。

  • 面白かった。
    怪談から謎を解くという展開が斬新。
    主役は小学生3人組。
    彼らの推理と知能がすばらしい。
    もしもこの中の1人が自分だったら....
    この事件は解決しなかっただろう(笑)
    と、妄想したww

  • 小学生が謎を解き明かす。
    コナン君の少年探偵団か?
    と思うほどに頭が切れる子供たち。
    ただ、ちょっと違うのは謎解きにある要素が加わってくること。
    ミステリー満載で、大人すぎる私でも十分楽しめました。

  • 怪異×ミステリ

    事件の裏にほんのりオカルトを匂わせて終わる感じかと思ったらゴーストバスターズしててウケた。
    子どもらしい思考の固執と柔軟性をオカルトと論理にうまく振り分けて公正に扱うやり方が面白い。
    ノックスの十戒あたりは少し強引。

  • 最後の最後まで犯人は分からなかったが、常に重要人物は犯人を含めて割と近くに存在していて、読者にもきちんと推理させようという作者の意図が感じられた。久しぶりに一気読みした作品。

  • こー来るか!作家さんの挑戦ですねー。

  • 小学生だしそこまでこわくないに違いないと思ってたのにけっこうこわい

    壁新聞の活動と成長物語、怪談、殺人事件を並行にやっていくの、豪華だけど未解決殺人事件の真相を壁新聞にするっていうギャップがすごくてそんなのやって大丈夫?というハラハラがすごかった
    あと最初に協力してくれる大人は様子見や泳がせとかでヤバいヤツに決まってるでしょーと思ったのでそれは驚かなかったけど怪異そのものだったのはビックリ

  • ホラーとミステリー。それぞれの良いところ取りなので両方好きな人は楽しめる。
    自分的にはミステリーのトリックが好きなので最後のオチは今ひとつだったが、話がどんな風に進むのかどんどん引き込まれた。

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著者プロフィール

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。

「2021年 『兇人邸の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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