どうせ死ぬのに生きる意味が分からないと思う人には必見のアニメだと思う。
思い出は誰かが引き継いでくれること。
その思い出は自分では価値がないと思うささいなものなこともあること。
だから、どんな生きた軌跡にも意味は見出せること。
この世界では、自分の気づかないところで、自分の生きた意味が響いている。
「アイゼンはつらく苦しい旅がしたいのかい?僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような、楽しい旅がしたいんだ。」
1
号泣。
フリーレンのセリフ
「だってこの人のことよく知らないから、たった10年しか一緒にいなかったから…人間の寿命は短いって知ってたのになんでもっと知ろうとしなかったんだろう」
アイゼンのセリフ
「人生ってのは衰えてからの方が案外長いんもんさ」
人は死を意識するとより美しく輝くように思う。
多分、2度目はないことをより強く意識するから、より集中するから、そのチャンスを大切にするから。
そして、きっとどんなにがんばっても絶対に後悔することが残ると知っているから。
だから、目一杯以上にがんばる。
2
また泣いた。
ハイターのセリフ
「大人しく余生を過ごそうと思ったのですが、ある時ふと気づいたのです。私がこのまま死んだら、彼から学んだ勇気や意志や友情や大切な思い出までなくなってしまうのではないかと。」
フリーレンとフェルンの会話
「魔法集めはただの趣味だよ、、、ただ前はもっと無気力にだらだらと生きていたんだけどね。私の集めた魔法をほめてくれたバカがいた。それだけだよ。」
「くだらない理由ですね。」
「そうだね。」
「なんでそんなに魔法に一生懸命に」
「分かるはずだよ、フェルンも魔法をあきらめなかった」
「私は一人で生きていける力が入ればなんでもよかったんです。別に魔法じゃなくても。」
「でも、魔法を選んだ。」
一人の人の命には限りがあるけど、思い出や思いはちゃんとつながっていく。
本当に何気ない、ちっぽけな出来事が他の人の中で息づいて、いつかそれが寄り集まって大きな力になる。
そういうことを分かってる、多分ずっと前から。
3
そうか。
アイゼンの好物がすっぱいぶどうだから、甘いぶどうをすっぱく変える無駄魔法もフリーレンは収集したのか。
フェルンの誕生日、フリーレンはプレゼントを贈る
フェルンとフリーレンの会話
「今日の気分は」
「メルクーアプリンですね」
「フェルンは私のことがよく分かるんだね、私はフェルンのことをよく知らないから、、、」
「分かろうとしてくれたことがうれしいんですよ。」
クヴァールとフリーレンの会話
「たった80年か」
「私たちにとってはね、、、でも人間にとって80年は決して短くないようだ」
人を殺す魔法ゾルトアークが研究され尽くして、防御魔法ができ、一般攻撃魔法と呼ばれるまで80年。
フリーレンとフェルンの会話
「感謝されていましたね」
「直接じゃないよ、彼らはヒンメルを信じていたんだ」
「よく分かりませんが、ヒンメル様はフリーレン様を信じていたんだと思いますよ」
4
新年祭を逃した日
ヒンメルとフリーレンの会話
「ただ日の出を見るだけでしょ、楽しめるとは思えない」
「いいや、楽しめるね。フリーレンはそういうやつだから。」
新年祭を見た日
「フリーレン様、楽しそうです。」
「それは、フェルンがうれしそうにしてるからだよ。」
ハイターのセリフ
「天国が実在するかはどっちでもいいと思います。でも、あるべきものだと思います。その方が都合がいいからです。必死に生きてきた人が行きつく先は無であっていいはずがありません。だったら天国で贅沢三昧していると思った方がいいじゃないですか。」
5
アイゼンとフリーレンの会話
「たった10年だよ」
「1/100か?面白いものだな、そのたった1/100がお前を変えたんだ。」
6
アイゼンとヒンメルの会話
「くだらん。こんなことをしていていいのか。……」
「アイゼンはつらく苦しい旅がしたいのかい?僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような、楽しい旅がしたいんだ。」
7
ヒンメルのセリフ
「僕たちの旅がおとぎ話のようなものではなく、確かに実在したってことを君が思い出せるように」
フリーレンのセリフ
「分かり合うための言葉ではなく、欺くための言葉」
8
魔族のセリフ
「天才は嫌いだ。積み重ねの美しさがない。」
9
アイゼンのセリフ
「お前はまだ負けていない、立ち上がったからな。…戦士ってのは最後まで立っていたやつが勝つんだ。」
10
フランメのセリフ
「やつらは魔法を誇りに思い、誰より魔法が好きなのに、自分の魔力すら自由にできない。…いいか、フリーレン。歴史に名を残そうなんて考えるなよ。目立たず生きろ。お前が歴史に名を残すのは魔王をぶっ殺す時だ。」
11
クラフトとフリーレンの会話
「いや、いてくれなきゃ困るんだよ。俺がなしてきた偉業も正義も知っているやつは皆死に絶えた。だから、俺は死んだら天国で女神様に褒めてもらうんだ。「よくがんばった、クラフト、お前の人生はすばらしいものだった」ってな。…自分の生きてきた軌跡を誰にも覚えられていないっていうのはあまりにも酷だ。」
「クラフト、それはただの私たちの願望だ。」
「そうだな、天国もか。フリーレン。」
ハイターとフリーレンの会話
「フリーレン、あなたにはほめてくれる人はいますか。あなたは女神様を信じていないようなので。身の上を話してくれれば私がほめますよ。」
「ほめられるようなことは何もない。」
「常に魔力を制限しているのに?それは血の滲むような努力の賜物に見えますが。それこそ人生を賭けたような。」
12
フェルンとシュタルクの会話
「おれは逃げてばかりの失敗作だ。ヒンメルだったらきっと逃げなかった。」
「過去なんて関係ありません。私の見てきた戦士シュタルクは一度たりとも逃げ出していません。」
「この先、逃げるかもしれねぇぞ。」
「私たちが逃しません。」
アイゼンとシュタルクのお兄さんのハンバーグ
「精一杯がんばった戦士を労うための贈り物」
「がんばった者はみな戦士だ」
誰かが見ていてくれると思えるだけで、人は報われるのかもしれない。
13
フリーレンのセリフ
「なんで今更って思っているでしょ。私は今の話をしているんだよ。」
ザインの兄のセリフ
「お前と私を一緒にするな。私はあの時の選択を1度だって後悔したことはない。それに比べてお前はなんだ。いつまで後悔し続けるつもりだ。」
14
ハイターのセリフ
「本当は私の心は子供の頃からほとんど変わっていません。理想の大人を目指して大人のふりをしてそれを積み重ねてきただけです。きっと死ぬまで大人のふりを続けるでしょう。子どもには心の支えになる大人の存在が必要ですから」
15
ハイターのセリフ
「そう、何を考えているか分からないんですよ。私は冒険者には意思疎通も信頼関係も必要ないと思っています。特に私の仲間であったフリーレンはその点が拙かった。だから私は彼女の言葉を信じることにしました。」
オルデン卿とシュタルクの会話
「息子とは喧嘩別れだった。ささいなことでの言い争いだ。お前の顔なんて二度と見たくもないと、そう言ってしまった。心にもない言葉だった。」
「なら、なおさらここには残れねぇな。俺も心にもない言葉を言っちまったんだ、育ての親にさ。だから、旅の土産の話をたっぷり持って帰らねぇとだめなんだ。」
想いは言葉にしないと伝わらない。
でも、思いもしないことを口にしてしまう時だって人にはある。
そこをどう汲み取るか、どう相手を信じるか。
どれだけ自分を信用しているかと深く関わっている気がする。
16
フォル爺とフリーレンの会話
「その勇者の顔は覚えているか?」
「当たり前でしょ…全部覚えている。ヒンメルは私が人間を知ろうとしたきっかけだよ。フォル爺が村を守ろうと思ったきっかけと同じように大切なことだ。」
「そうか。きっかけか。わしはもう思い出せない。顔も声も眼差しも。それでもわしは大切な何かのために、この村を守っている。」
「フォル爺は冗談がうまいね」
「フォル爺の記憶も私が未来に連れていってあげるからね」
「うん、それも悪くないな」
「フリーレン、妻の夢を見た。お前と昔話をしたおかげかもしれんなぁ」
ハイターと勇者ゴリラの会話
「どんな英雄でもいつかは忘れ去られます」
「忘れられない英雄を目指すなら、名前のインパクトは大事だろ」
「(笑)確かにそうですね」
17
ザインとフリーレンの会話
「旅に誘ってくれた時もそうだが、どうして俺にこんなにかまってくれるんだ」
「きっと私はきっかけを与えたかったんだろうね。勇者のヒンメルならそうしたってことだよ」
(ヒンメル)
「手を取れ、フリーレン。君が旅立つきっかけはこの僕だ」
「私はヒンメルたちに旅立つ勇気と仲間と過ごす楽しさを教えてもらった。どう、ザイン。楽しかったでしょ」
フリーレンとシュタルクの会話
「私はあれしか苦痛を和らげてあげる方法を知らないから。私はどうすればよかったんだろうね」
「多分人には心の支えが必要なんだ。支えてもらって悪い気分になるやつはいねーよ」
(ヒンメル)
「風邪の時は心細いからね。幼い頃亡くなった母はこうしてよく手を握ってくれた」
「子供の頃の話でしょ」
「心の支えが必要なの子供だけじゃない。悪い気分ではないだろう?」
「そうだね。悪くないかも」
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21
フリーレンとフランメたちの会話
フリーレン
「いらない。魔法は探し求めている時が1番楽しいんだよ」
エルフの魔法使い
「やはりダメだ。この子は野心が足りない。燃えたぎるような野心が」
フランメ
「戦いを追い求めるあなたには魔王を殺せない。…平和な時代に生きる自分が想像できないだろう。フリーレンは平和な時代の魔法使いだ」
退屈に耐えられることが平和な時代に生きるために必要。
退屈を退屈と思わない才能。
自身で楽しみを見出せることと同義か?
22
フリーレンとヒンメルの会話
「ヒンメルはなんで人助けをするの?」
「…そうだね。もしかしたら自分のためかもな。誰かに少しでも自分のことを覚えておいてほしいからかもしれない。生きているという事は、誰かに知ってもらって覚えていてもらうことだ」
「覚えていてもらうためにはどうしたらいいんだろう?」
「少しでいい。誰かの人生を変えてあげればいい。きっとそれだけで充分なんだよ」
23
ヒンメルの台詞
「ダンジョンは一つの階層をすべて踏破してから次に進むものだ。冒険者の常識だぞ。…ばかみたいだって思っているだろ。楽しんで人助けができるなら、それが1番じゃないか」
「いつまでもこうはいかないよ。旅が進めば命がけのダンジョンも増えてくる」
「最後まで楽しむよ。楽しく冒険してダンジョンにもぐって魔物を倒して宝を探して、気がついたら世界を救っているような、そんな楽しい旅がしたいんだ。それに別れ道の先にあるのは珍しい魔道書かもしれないしな」
ゼンゼとフェルンの会話
「私がわからないのは君だよ、フェルン。…相当の修練を積んだはずだ。なのに君からは情熱も執念も感じない」
「私はとある人に恩を返すために1人前の魔法使いになりました。…きっとその時に情熱も執念も使い果たしてしまったのでしょう」
「なぜ君は魔法の探求を続けているんだ?」
「…私が初めてダンジョンに潜った時もフリーレン様はガラクタみたいな魔道具を集めて楽しそうに笑っていました。つられて笑ってしまったんです。きっと私はそんなフリーレン様の姿が好きだから、一緒に魔法を追い求めているのだと思います」
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ゼーリエとフリーレンの会話
「誰もが魔法が使える時代は、フランメの夢だった。……あの子のお気に入りの魔法を知っているか。花畑を出す魔法、何の役にも立たない、くだらない魔法だ。あの子は本当に魔法が好きだったんだ。世界中の人が、そんな魔法を使えるようになってほしいと、本気で願っていた。……これはあの子が私よりずっと背の小さな小娘だった時代に語った夢物語だ。……あの子は、私にとって無に等しいような人生の中で、人類の魔法の開祖にまで上り詰めた」
「先生はいつもとても判断が早かった、まるで何かに急かされているみたいに」
「人間には寿命がある。私たちより死に近い場所にいるんだ。人生には、重大な決断をしなければいけない時がいくつもあるが、あの子たちはそれを先送りにはできないんだ。……私たちは、人間に追い抜かれる。鍛錬を怠るなよ、フリーレン」
「楽しみだね、ゼーリエ。これから先たくさんの魔法使いといろいろな魔法が見られるんだね」
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さすがにフリーレン同士の戦闘は見応えがあった。
ユーベルがゼンゼを倒せるとイメージできたこと、私はなんとなく分かる。
理屈では分かっていてもイメージできなくて理解できないことはよくある。
でもその逆、イメージできても理屈が通らないことを私はイメージできないから理解できない。
だから、理屈を超えることが起きてもイメージに沿っていれば驚かない。
赤子が空を飛ぶ人を見ても驚かないのと同じ理由だ。
その感覚なのだろうと思う。
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ハイターからフェルンへ
「フリーレンは感情や感性に乏しい。それが原因で困難や行き違いが起こることもあるでしょう。でも1つだけいいこともあります。きっとその分だけフリーレンはあなたのために思い悩んでくれる。彼女以上の師はなかなかいませんよ。」
28
ヴィアベルのセリフ
「勇者ヒンメルの逸話はいくらでも残っている。…村のじじばばどもはそんな話めったにしやがらねぇ。やれ村を襲った魔物から退治しただの、やれ商人の護衛をしただの、ひどいもんだと単なる荷物運びまであった。全然大したことじゃねえ。…でも村のじじばばどもは口をそろえてうれしそうにそんな話をするんだ。
勇者ヒンメルが死んで魔族の残党が暴れ始めてからようやく分かったよ。確かに宣教の塔もベーゼも紅玉龍も、魔王すら、俺の村には関係ねぇわなぁ。…きっと勇者ヒンメルが俺の村に来なかったら、平和になってもそこには俺の村はなかったんだろうなぁ」
「俺をここまで連れてきたのは勇者ヒンメルのくだらない冒険譚だ」
ヒンメルのセリフ
「確かに小さな人助けだ。きっとこんなことをしたって、世界は変わらない。でも、僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ」
〜〜
「大丈夫だよ、ヒンメル。世界はちゃんと変わっている。」