案山子の村の殺人 (ミステリ・フロンティア) [Kindle]

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  • 東京創元社
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感想・レビュー・書評

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  • 読者への挑戦もあり途中までは面白く読んだ分、
    犯人の動機が納得できない。理不尽すぎる。
    いっそサイコパスのほうが良かった。
    探偵役もワトソンも何か設定がスッキリしないというか続編も読みたいというような魅力がわからなかった。

  • 読者の挑戦状付きの本格ミステリ

    作者のフェアに徹底するこだわりが感じられて本格の味わいを感じることができる。

    一方、図の挿入がなくイメージしづらい部分がままあり、結果的にアンフェアな後味になってしまったのがかなり勿体なく感じた。


    案山子の村の雰囲気が抜群によかったので、次作も楽しみです

  • ✅コンビ作家の大学生二人が案山子だらけの村へ取材に行きます。
    ✅案山子の消失、射貫かれる案山子。そしてそれは殺人事件へとエスカレートします
    ✅フェアなミステリと、二つの読者への挑戦状から感じる探偵行為へのためらい。

    コンビ作家の大学生二人が案山子だらけの村に取材に行く物語。案山子が矢で射貫かれる事件や消失事件を不思議がる中、人が殺されてしまいます。
    様々な出来事から情報を拾いつつ進んでいくフェアなミステリ。実直ながらその丁寧さに舌を巻きました。
    その中で描かれる、人の思いを強引にあぶり出して突きつける探偵行為の残酷さ。雪の村にぴったりな冷たくてエモい物語が描かれていきます。
    ミステリの面白さ、そしてエモさが詰まった1冊です。

    ちなみに本作は「読者への挑戦状」が二回挟まります。(ここは深読みレベルかなと思いますが、)本事件を小説にすることの言及がある中で、暴く行為、そして物語る行為へのためらいが感じられました。

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著者プロフィール

■著者
楠谷佑(くすたに・たすく)
富山県富山市生まれ。埼玉県在住。高校在学中に、『無気力探偵 ~面倒な事件、お断り~』(マイナビ出版刊)で商業出版デビュー。2018年、『家政夫くんは名探偵!』を刊行し、シリーズ化。
著書に『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)がある。

「2022年 『家政夫くんは名探偵! ~夏休みの料理と推理~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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