体験格差 (講談社現代新書) [Kindle]

著者 : 今井悠介

• 講談社 (2024年4月18日発売)

感想・レビュー・書評

[mashonさんの感想 · 2024年5月12日]

手に取った理由は、現代社会における経験の不平等についての洞察を深めたいと思ったから。経済的、教育的、文化的背景によって異なる「体験格差」を浮き彫りにする事例と分析で構成されている。中でも、教育アクセスの不平等が将来のキャリアパスに及ぼす影響についての章は特に印象的だった。格差に関心がある人々には、ぜひ読んでほしいと思う。

著者プロフィール

1984年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。静岡県立大学非常勤講師。主な論文：「存在論とデカルト哲学の抗争　クラウベルク『オントソフィア』における端初と体系の問題」（『哲学雑誌』第128巻第800号、2016）、「思惟における分離可能性と区別　近世スコラとデカルトの区別論」（『フランス哲学・思想研究』20、2015）など。

「2022年 『デカルトの生涯　校訂完訳版』 で使われていた紹介文から引用しています。」