[新訳]留魂録 [ブックパス]

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  • ブックパス ・電子書籍
  • / ISBN・EAN: 9784569800028

感想・レビュー・書評

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  • 留魂録、現在も松陰神社にて保管されているというのだが、ここが地元なので前々から一度は読んでみたいと思っていた。開いてみれば吉田松陰が処刑前日に書き終えた私塾の塾生に宛てた遺書であって短いもので、残りは吉田松陰自身についての解説である。遺書を理解するには、そこまでの人生を知っておく必要があるからだ。思った通りの素晴らしい人物であることを印象づける内容と、留魂録が紆余曲折を経て今日、我々の手元に届いたロマンに感動した。

  • 「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも、留め置かまし大和魂」は吉田松陰の辞世の句として有名なので知っていました。激動の時代を生き抜いた一人として名前を知っていましたが、年齢がまさかの29歳だという事を最近知ってまた驚きました。29歳で国の為に闘志を燃やして幕府に反対するなんて、本当に凄い人物。そんな彼の言葉を読んだ若者がまた刺激されて今の日本を作ってきたんだと思うと、感慨深い気持ちになりました。

  • 我が地元に松陰神社がある。そのためか吉田松陰先生はとても勝手に身近な存在なのです。そんな吉田松陰先生が処刑直前に書いた留魂録。とても力強い吉田松陰先生の死生観が書かれておりとても自分を振り返るいい機会になると思います。30歳という若さで亡くなった吉田松陰先生ですが。このようなまでに世の中のことを考え訴えようとしている姿勢に感動を覚えそしてこの素晴らしい表現力にまさに心に響くものがある。今の現代でこのようなことを言える30歳がいるのだろうかとすらふと思ってしまいます。なかなか難しい本ではありますが読むと素晴らしさがわかるはず。

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著者プロフィール

昭和34年、熊本市生まれ。皇學館大学文学部を卒業後、同大学大学院博士課程に学ぶ。現在、皇學館大学文学部教授。博士(神道学)。専門の日本思想史の研究のかたわら、歴史、文学、宗教、教育、社会に関する評論、また随想を幅広く執筆。全国各地で講演活動を続けている。著書に『大国隆正の研究』(神道文化会)、『日本とは和歌――国史のなかの百首』(慧文社)など多数。

「2023年 『天皇を仰ぐ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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