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- / ISBN・EAN: 9784122056022
感想・レビュー・書評
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脳梗塞を患った作家野坂昭如さんの介護者、そして妻としての野坂暘子さんの6年の記録。この文庫本が出版されたのはさらに3年後だから、9年前からの6年間の記録になる。
著者が記している通り、発症後から続くの介護・リハビリの日々は辛いものであったようだが、非常にユーモラスに綴られている。
曰く『深刻なことをユーモアに変える。暗くふさぎがちな日常の些事から、楽しく面白いことを見つけ出すことができる・・・これからも続く介護の日々の中で、これは私の武器かな。』『私がハッピーじゃないと、介護される側だってきっと楽しくないだろう』
ここまで付き添える方は少ないと思う。付き添うというよりも、まさに夫と一心同体のような形で人生を歩んでおられるように思える。
献身というのか、出来る限りをつくしている姿に、やや心配ではあるものの、大きな励ましにもなる。
とにかく素敵な夫婦だ。
その人を深く知ってこその介護やリハビリの在り方が提示されていて、理学療法士の僕としても非常に参考にもなり、励ましにもなり、反省を生む内容だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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