ゲーム理論の思考法

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  • 中経出版
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  • / ISBN・EAN: 9784806146544

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  • 大小問わず、社会の中で起こる問題を『ゲーム』として俯瞰的に捉える。それによって、その事象はどのようなルール・構造になっているのかを分析し、未来を予測した上で解決策を考える。
    このゲーム理論のアプローチは、現在の日本を取り巻く社会問題を解いていく鍵になりうるものだと、本書を読むことで感じる事ができた。

    第5章で触れているように、個人の感情、考え方、文化背景等もあり、人間は合理的な予測通りには動かない事が多々ある。一見この理論ではやはり問題解決はできないように見える。
    しかし、まずは複雑怪奇なそれらを切り離し、構造と合理的な予測を先に行うことで、問題を段階的に分析していく事ができるため、解決の糸口を掴むことができるはずだ。

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著者プロフィール

川西諭上智大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科を経て、1998年より上智大学経済学部で教鞭をとる。経済学博士。おもな研究分野はゲーム理論と行動経済学を応用した経済社会分析。経済変動や金融危機、環境問題、少子高齢化や地域の活性化など、さまざまな問題に取り組む。現在は、地域や企業内における人間関係が経済活動に与える影響を多面的に分析し、理想的な人間関係を実現するための介入方法などについて研究している。おもな著書に『ゲーム理論の思考法』(KADOKAWA/中経出版)、『経済学で使う微分入門』(新世社)、『図解よくわかる行動経済学』(秀和システム)、『金融のエッセンス』(共著、有斐閣)、『マンガでやさしくわかるゲーム理論』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。

「2023年 『マンガでわかる行動経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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