ア、秋 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 平仮名と片仮名は混じ合って、読みはちょっと難しいだ。

  • 個人的には太宰の思想的なものの詰め合わせの作品に思えた。短いけど太宰の「秋」に対する捉え、見方が沢山書かれてる。秋に関係ないことも書いてあるけど、これも季節の思想なのかもみたいなこと言ってるのが印象に残った。あと、悲惨と情慾はうらはら、という言葉は太宰の人生観をよく表しているような気がする。そんなに覚えてないけど太宰の女達はみんな悲惨をどこかに抱えているし、それに太宰は惹かれているところが大きいと思うから。

    夏に潜む秋の性質が、今でもその通りだと思ったし、9月辺りにいつのまにか秋になってきたねーとよく聞こえてくるような会話にさえこれからは面白さを感じてしまうなと思う。

  • 秋についての小品。
    夏にひそむ秋の描写がいい。
    太宰が秋を「曲者」と言うのは意外。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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