- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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久しぶりに青空文庫をのぞいたら、新しいブラウザー(?)の導入をしていて、XTML版しか読めなかったころに比べて、ものすごく読みやすくなった。でもやっぱり、どうもクリックしてページをめくるというのが慣れないし、頭に入らない。
夢野久作氏が自身の故郷で見聞きしたたくさんの出来事。純粋無垢が引き起こすもつれから起こる殺人、なんだか笑ってしまうような事件、猟奇的で残酷な事件…
今回は独白でも書簡でもなく、三人称視点で事件を描き出す。多くを語らず、三人称視点で淡々と事件を描き出しているようだが、事件を形作るのが主にひとの言葉、うわさであるというところが、単にこの作品を断片的な短編集にとどめない点だと思う。
事実と虚構の境界をわざと溶かし、ことばの魔術に鮮やかに落とし込む詐欺師のような夢野氏。時代の先を行き過ぎてしまって、当時の作家とはやはり一線を画している。 -
なんだか間抜けなだけの話から、田舎特有の奔放さの産んだ悲惨な事件まで色々なショートショート
なんかオチの付いてない状態で終わってるものも多く特に面白さは感じない。
北九州と聞いてなるほどあそこは昔から変わらんのだなぁと思わせる内容 -
夢野久作の郷里、北九州の某地方で実際にあった(らしい)事件をモチーフにしたショートショート20編。
ぞっとするような不気味な事件もあれば、思わず笑ってしまうようなおとぼけ事件もあり、昔版の三面記事特集本みたいで面白かった。 -
地元の夢野の本、おかしな事件の拾い書きだが、時代を感じる内容です