狼疾記 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 五章。怒濤の五章目。びっくりします。怖くなる。

  • 自身を含めた世の中を冷笑的な目で眺める三造。肥大した自意識と自己呵責が巡る、特に解決も気付きもない話。これ中島自身の事なんだろうなと思う。こういうところ誰にでもあるし、自分でも分かったような顔して自分に突っ込み入れたりするけど、人がやってるの外から見るときのいたたまれなさよ。もうこれ中学二年の国語の教科書に載せて必修にしたらいい。『山月記』より更に露骨で、クラスの何人が打ちのめされることやら。

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著者プロフィール

東京都生まれ。1926年、第一高等学校へ入学し、校友会雑誌に「下田の女」他習作を発表。1930年に東京帝国大学国文科に入学。卒業後、横浜高等女学校勤務を経て、南洋庁国語編修書記の職に就き、現地パラオへ赴く。1942年3月に日本へ帰国。その年の『文學界2月号』に「山月記」「文字禍」が掲載。そして、5月号に掲載された「光と風と夢」が芥川賞候補になる。同年、喘息発作が激しくなり、11月入院。12月に逝去。

「2021年 『かめれおん日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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