表紙とタイトルに惹かれて購入。レイアという盲目の少女が少しずつ成長しながら自分の境遇を語りはじめる。怖い怖い「ダフネ」という女性と「父」の二人の人物と触れ合いながら進んでいく話。段々取れなくなる整合性と違和感を覚えながらドキドキしながら読みすすめると、衝撃的な展開に。ネタがわかると「あーそれで・・・」と感じるシーンがそこかしこに散りばめられているので、絶対に最後から読んではいけない本だと思います(いないと思いますが)文章の美しさ、言葉の選び方がとても素敵な本でした。見えないからこそ言葉でその鮮やかさや、美しさ、素晴らしさを語る「父」の存在がすごいと思いました。小説も文章だけでその情景を判断するものだからこそ、この文章の素晴らしさが生きていると思いました。