選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

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  • 文藝春秋 (2018年7月17日発売)
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感想 : 79
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ずっと前から気になってた本。
内容は重く、とても考えさせられる本でした。

実際に、裁判をすることになったご両親に対し批判的な意見が多いとの内容もありましたが、わたしはこのご両親、特に母親の方には敬服しました。

我が子を泣くし、苦しすぎる状況の中、
今までお世話になった先生、病院に対し裁判をしなければならない決意。
世間からの批判的な風を感じながら、それでも尚、亡くなった天聖くんの為や日本の法律の矛盾に立ち向かうのはそうとうなエネルギーが必要なことだと思うし、自分がその悲しみや苦しみの中にいたら同じく立ち向かうことはできないと思います。
誰もができることではない。

優生保護法、母体保護法、知らなかった日本の法律の事や胎児条項の事など、考える良いきっかけになりました。

時代の進化のスピードにこれらの大切な内容も
きちんと見直され、良い方向に進んで欲しいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月6日
読了日 : 2021年9月6日
本棚登録日 : 2021年9月6日

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