一気に読んでしまいました。
チャンドラーっぽい、というか、謎解きなんぞはどうでも良くって、探偵は警察に邪魔者扱いされながら、それでもかっこよさが信条みたいな話。
ただ、時代を考慮しないと、なにやってんの?という思いが邪魔をするかも。たとえば、多くの場面は、携帯電話さえあればそんなことにはならないじゃないか、みたいに感じるのが普通だと思います。思えば遠くにきたもんだ。この小説に描かれた時代(って、私が学生だったころの終わりの時期ですが)から見て、現代というものが、いかにSFじみているガジェットに埋め尽くされているかということかも知れません。まあ、そこは本題じゃないのですが。それでも、一方では、どうしようもなく現代でもそういうことがある、というか、現代ならばこそ、そうした要素があるよね、といった側面もあり、ということはあの時代っていうのは、まさに過渡期だったんだなぁと実感させられるのでした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年3月9日
- 読了日 : 2013年3月8日
- 本棚登録日 : 2013年3月2日
みんなの感想をみる