今作と前作「烏に単は似合わない」は表裏一体という形でひとつの物語となっていることが分かった。前作が后選びにおける女のバトルで今作は若宮の政治的駆引きや雪哉の活躍を描いている。
誰もが桜花宮に最後しか現れなかった若宮に、だいぶ傍若無人な印象しか持てなかったと思うが、この2作目を読んでようやく「若宮も大変なことになってたんだな」と腑に落ちた。
「うつけ」と言われる若宮と「ぼんくら」と評価される雪哉の掛け合いが楽しい。また命を狙われる若宮という設定だけあって、今作ではアクションシーンも見所だった。
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- 感想投稿日 : 2023年5月4日
- 読了日 : 2023年4月29日
- 本棚登録日 : 2023年4月29日
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