父からの手紙 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2006年3月14日発売)
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本棚登録 : 3273
感想 : 274
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2人の主人公の話が徐々に繋がり、全体像が見えてくる。
人物像や台詞に時代を感じてしまい、少し気になりながら読んだ。

失踪の真相や手紙の本当の意味によって、父親の深くてまっすぐな愛情を感じたものの、その決断には賛否両論あるだろう。
父親なりに、命を懸けて守りたいと覚悟を持って最善の選択をしたのだろうが、それが本当に家族の幸せになったのかはわからない。

自己犠牲の上に成り立つ愛や幸せは相手の為にならず、自己満足に過ぎないのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月21日
読了日 : 2021年8月21日
本棚登録日 : 2021年8月21日

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