自分は中学生からクラシック音楽レコードを聞き、大学時代はオーケストラで演奏もしていましたら、多少この分野は詳しいと思っていますが、周りを見渡しても詳しい人は少ないみたい。または、あまりお互いの趣味を言い合うこともないので知られていないのか。この本の作者の意図する”聴かなくてもいいから教養の一つとして知っておく”との意見はなるほどと思う。たしかに他の教養や趣味はみずからできなくても五感で感じる力が乏しくても知識で楽しむことも出来ることが多い。クラシックに詳しいといったものなら、相手からでは、●●の指揮はどう思うか、●●年のベルリン・フィルの日本コンサートはどうだったか、など意見を求められてしまうと思うし。 この本は 日本の音楽界や演奏家、作家などの業界話が多いので、まったく音楽知識がなくても楽しめるようにはなっている。 知っておきたい音楽家、作品集などがごく控えめに、おわりに、のあとの付録に紹介がある。このあたりは作者の心配りが感じられる。
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- 感想投稿日 : 2012年10月13日
- 読了日 : 2012年9月13日
- 本棚登録日 : 2012年8月26日
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