他人を見下す若者たち (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2006年2月17日発売)
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本棚登録 : 1984
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昨日も他人をめっっっちゃ見下してる、不細工な男子学生3人が電車でわーわーやってました。

「他者軽視傾向から発する自己肯定感」、自分に対する甘い認識、自分を客観視することがないまま突っ走ること。
「不特定多数の知らない人たちに対して機能しやすい」仮想的な有能感。
人間関係の希薄さが、仮想的有能感につながる。

↑そうなのかな。
著者の意見にはやや今の時代についていけてない部分もあるけど、せっかく年長者が今の時代に歩み寄り、批判的視点でもの申しているのだからこちらも歩み寄ろう。

P196~の「彼らの笑いには誰かをこき下ろすような笑いが多いことである。漫才師たちは、よく相手や相手の奥さんをけなすような話をして笑いをとるが、その種のことが若者の間でも平然として行われている。…」には納得。

若者が海外に出ていかない、好きなものしか食べないで好きなことしかしない、客観的、相対的に考えることが難しい。
そんな社会でネットは高揚し、ナショナリズムは芽吹くのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年4月21日
読了日 : 2010年11月14日
本棚登録日 : 2010年11月14日

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