14年かけて辿り着いた天竺。35部5418巻のお経を東土に運び、旅の4人と一匹(馬)は前世の罪を償い、仏などの証果を得る。キレのいい文体と妖魔や仏の不思議な世界観、4人に次々とふりかかる災難に天地を駆け巡る戦闘シーン。読み終えるのがもったいないくらい夢中になりました。カッとなりやすいけど策略家で師匠に忠実な悟空。色恋や大食いのためにトラブルメーカーだけど場を和ませてくれる八戒。あまり戦わないけれどここぞというときに誠実な説得役となる悟浄。だまされやすくちょっと間抜けだけど仏の道を外れない三蔵。それぞれのキャラクターが引き立って会話もユーモラス。女の国、偽悟空、牛魔王と火の国、柿の木に封鎖された国、弟子を取った三人と武器の盗難、医者悟空…エピソードもワクワクするものばかり。挿絵と訳が天下一品です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書
- 感想投稿日 : 2012年2月18日
- 読了日 : 2012年2月18日
- 本棚登録日 : 2012年2月14日
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