発表された時期からして仕方がないが、軍事探偵小説の色合いが濃く出ているのはいささか興ざめ。今読むと噴飯ものの描写も多いがそこはご容赦。あり得ないような好都合な偶然が頻発したり、一編の鍵になる謎が勘違いで済まされたり、あちゃーな展開が当たり前のように続くがこれもこんなもんだ。あと、黒死館に比べればかわいいものだが、虫太郎一流の悪文は決して読みやすいとは言えず、何が言いたいのかよく分からない描写も多い。まあ、それも味。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年1月22日
- 読了日 : 2022年1月22日
- 本棚登録日 : 2022年1月22日
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