落語雑誌の編集者が名推理を披露する連作のシリーズ第一弾。必ずしも落語界の事件ばかりではないが、その場合は古典落語をモチーフにしたり(例えば「不機嫌なソムリエ」なら「厩火事」)して、落語と無関係にならないような配慮が感じられて、高感度が高い。一見、日常の謎ものようにも思えるけれど、人死が起きる事件もあって実はかなりハードめ。推理は細やかなディテールを積み上げるタイプで個人的にはこれで十分だけれど、そこまでガチガチではなく、大ネタもないから、それだけを求める人には不満も出るかも知れない。
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- 感想投稿日 : 2021年4月14日
- 読了日 : 2021年4月14日
- 本棚登録日 : 2021年4月14日
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