勇者に学ぶ難題に立ち向かう「戦略思考」: 才能よりも努力よりも問題解決に必要なこと

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2018年10月1日発売)
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戦略家にとっての入門書。

中々前に進まないときは、「とりあえずこれ!」と仮決めして前に」進む、人の不満に着目する等書いてあることは目新しいことではない。

ただ、そういった要素を「ゲームマップ」という「おもしろいフレームワーク」に」凝縮している点が秀逸。
ここに著者である工藤氏の「戦略」が見て取れる。

そして何よりクリエイティブストラテジストとして活躍している工藤氏がここまでシンプルで簡単に理解できる内容で戦略をまとめているということは、彼はそれほどに日々に仕事をシンプルに考えていることの表れではないだろうか?
本書を読んでの最も大きな学びはその思考のシンプルさかもしれない。

実際、本書の中で語られている「バリアモンスター」の「ごった煮」状態を避けるように、というアドバイスがあることからも、シンプルさを重視しているように思える。

物事をシンプルにする重要性は『イシューからはじめよ』(安宅和人)、『シンプルに考える』(森川亮)等でも語られており、改めてシンプルに考えることを意識しようと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦略・マーケティング
感想投稿日 : 2020年8月2日
読了日 : 2020年6月3日
本棚登録日 : 2020年5月31日

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