上機嫌の作法 (角川oneテーマ21 B 65)

著者 :
  • KADOKAWA (2005年3月9日発売)
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そこにある事実や自分を肯定し、切り替えていく。ただテンションを上げたり尊大になるのではなく、あえて上機嫌を保つコツ。考え方やコミュニケーションの作法だけではなく、呼吸法や身体をほぐすなど、マインドフルネスにも近いものを感じた。
良い環境とは常に上機嫌な人が多い環境なんだと、読みながら改めて感じた。

○人と一緒にいる間は、楽しい時間を過ごすようにお互い努力する
○不機嫌が平気な人は、自分の存在を相手に認めさせたいという自己中心的な考えから脱却できていない
○上機嫌力の根本「ふっきる力(頭の中の悪いイメージを断ち切る)」
①断言力…現実をはっきり認め、終結確定、肯定し、次に行く「然り。ならばもう一度」
②想像力
③自分を笑い飛ばす力…何かをやるとき「自分だからすごい」「自分だからみっともない」とか考えない。みっともなさは、誰であろうと同じ。

○状況から一旦身を引き剥がし、自己肯定の視点に立つ
○自己卑下をするのは、プライドへの過剰な欲求があるから
認めてくれないなら勝負を降りる、そうすれば負けずに済むという自己弁護の予防線を張っている
○谷川俊太郎「自分をからっぽにしないと詩が書けない」×自分の中から言葉が出てくる「自分の中にいる他者を目指して書いている」
○淀川長治「どんな人にも、どこかいいところがあるはず」

○鼻から3秒・2秒ためて・口から15秒かけて細くゆっくり吐く
○無駄のない力を抜いた姿勢を見つける
○機嫌の根本にはからだがある。からだは常にフラットに、オープンに

○相手の言葉を相槌がわりに繰り返す
○2人の間で具体的なアイデアをどんどん出す段階に入ると、空気が盛り上がる。

○かったるいからやらないでは、循環が起こらない。疲労が蓄積するだけ。
○知性がある=自分の気分をコントロールできる
ばかばかしいと分かっていて尚且つ突き抜けるところが、知性。
○不機嫌には、次の未来に向かっていく感じがない。不機嫌は癖になるし、力にもならない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年4月16日
読了日 : 2020年4月16日
本棚登録日 : 2020年4月5日

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