約1年半という長期間にわたり読み続けてきたハリーポッターシリーズを遂に読破することができた。小学生の時に6巻目までは何周も読んだが、第7巻に関してはおそらく2度目ではないかと思う。幼少期にこのような途方もなく壮大な物語に出会えたのは自分の人生にとって大きかったし、幸運だなと思う。まず7巻目の感想としては、今までの伏線を全て回収して、物語の全体像がすべて明らかになっていく、その手法は素晴らしい。ところどころにしっくりこない部分や、もう少しうまくできたところはあったと思うが、このような重厚長大なストーリーをきれいにまとめることは至難の技だろう。子供たちを引きずり込むような魅力的な世界観と、人生に必要なものを主人公のハリーが挫折と成功を繰り返しながら学んでいく姿、この両面を兼ね備えた最高レベルの児童文学だとは言えまいか。子供にとってただ楽しいだけでなく、何か大切なものを気づかせてくれる、そのような作品こそ読み継がれるべきだし、このハリーポッターシリーズはそれに値する。自分としても、大学生という立場で改めて読むといろいろな気づきを得ることができた。この物語は魔法使いのファンタジーという表層的な物語ではなく、愛の物語であると言えると思う。ハリー・ポッターシリーズは、愛こそが人生のすべてであると教えてくれた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月27日
- 読了日 : 2019年2月16日
- 本棚登録日 : 2021年11月3日
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