タイトルが胡散臭い自己啓発本そのものという感じで惜しまれますが、中身はさすが由緒あるHBRに掲載された論文です。(この種のタイトルが付けられた他の本ではよくあることですが、)同じ主張がくどくど繰り返されるようなことはありませんし、著者の経験則と熱血的な精神論で片付けられることはなく、統計や実験で科学的に立証された法則を、秩序正しく構成してあります。
各論文の末尾に、要諦をまとめたトピックも設けられており、理解を助けます。
Chapter 1 自分の人生を「成功」に導く;正しい物差しで生き方を管理する ――クレイトン・M・クリステンセン
Chapter 2 自分をマネジメントする;自分の強み、仕事の仕方、価値観を知る ――ピーター・F・ドラッカー
Chapter 3 これで、時間は完全に支配できる;仕事の「サル」を手なずける ――ウィリアム・オンキン・ジュニア、ドナルド・L・ワス
Chapter 4 「レジリエンス」を鍛え上げる;強い人格をつくるために最も必要な能力 ――ダイアン・L・クーツ
Chapter 5 身体・感情・知性・精神のレベルを底上げする;パフォーマンスを活性化するトリガー ――トニー・シュワルツ、キャサリン・マッカーシー
Chapter 6 「小さな勝利」で自分を変える;全方位的に目標を攻略する ――スチュワート・D・フリードマン
Chapter 7 「膨大な仕事」に飲まれない最良のアプローチ;自分の仕事を取りもどす ――スマントラ・ゴシャール、ハイケ・ブルック
Chapter 8 人の上に立つために最も大切な「4つのこと」;最良のリーダーが力を発揮する秘密とは何か? ――ロバート・E・クィン
Chapter 9 自分を成長させ続ける「7つの質問」;ビジネスで定期的に考えるべき最重要の問い ――ロバート・S・キャプラン
Chapter 10 成果を最大化する「プロセス」を実行する;自己認識を変える5つの自己革新ステップ ――ダニエル・ゴールマン、リチャード・ボヤツィス、アニー・マッキー
- 感想投稿日 : 2016年4月18日
- 読了日 : 2016年4月17日
- 本棚登録日 : 2016年3月30日
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