星の王子さま (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2017年7月15日発売)
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星の王子様はバラとの喧嘩をきっかけに6つの星と地球を渡る。6つの星は現代の大人がなりがちなことを表しており、少し風刺が利いている。6つの星を渡った後、地球へと到着する。地球ではキツネとヘビとの出会いをきっかけに本当に大切なことを知る物語。

僕は大切なことは目に見えないことを忘れてしまっていた。最近僕の作品を講評される機会があり、あまり満足のいく評価ではなかった。何時間経ってもそのことが頭から離れずにいたとき、この本をもう一度読み返した。読み終えた時はその悩みが軽くなった。最も大切なことが評価ではないことに気が付いたからだ。確かに評価は価値を測るものさしの役割があるが、本当に重要かと問われるとそうではない。作品を完成させる為に惜しみなく労力を費やしたか、考えを表現することができたか。そちらの方が大切ではないだろうかと思った。評価なんて人が変われば変わる訳で、そんなこと気にして生きていたら、いつか他人の人生を生きるような気がして嫌悪感を抱いた。
僕は僕にとって大切なことを愚直に信じ続けて制作活動を行いたい。

訳者あとがき 世阿弥の卓見
「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年2月15日
読了日 : 2022年2月15日
本棚登録日 : 2022年2月10日

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