紫式部の欲望

著者 :
  • 集英社 (2011年4月26日発売)
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本棚登録 : 355
感想 : 70
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改めて、すごいなあ酒井順子!!と思いましたね。人間観察眼の鋭さ、古典がテーマでもばっちり発揮されており、あまりにも的確なツッコミについ笑ってしまった。
何が斬新って、「源氏物語」を紫式部の「欲望」という視点から読み解くとは。物語のあちらこちらに紫式部の「~したい」がちりばめられており、今更ながら「そんな解釈もありなのか!!」と新鮮に感じたのだった。紫式部って、何気に意地悪?書くことで鬱憤を晴らしていたのかという部分が垣間見られ、むしろ親近感がわくというもの。昔の人も色々どろどろしていたものを抱えており、千年前とはいえ、共感ポイントはそう変わることはないんだよな、と。
源氏をとりまく女性達を「源氏ガールズ」と表現してみたりとライトなノリでユーモラスに解説してくれた酒井さんだが、しっかり読み込んでいるからこそできること。原文も多数引用しており、自分もいずれは原文で読めたらなと思ったのだった。
その前にまずは現代語訳だな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 源氏物語関連本
感想投稿日 : 2012年3月11日
読了日 : 2012年3月11日
本棚登録日 : 2012年3月4日

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