待望の5巻、期待を裏切らない…いや、期待以上の一冊だった。
個人的には5巻が最高傑作です。それぞれが抱える悲しみや苦しみが凝縮された…でも、悩みながらも正面から立ち向かっていこうとする登場人物らの真摯さに救われる。
さすがに今回は、神様のあまりの仕打ちに言葉も出なかったけど、それが現実なんだよね。それをどう受けとめ、昇華させていくか。自分につきつけられたような気がしました。
特に今回は、喧嘩の絶えない長女・幸と次女・佳乃がちょっと歩み寄ったシーンが好きかな。海猫食堂のおばちゃんと、仕事を介して関わったことで、見えてきたこと。佳乃は、信金の融資の担当になってから、一皮むけたな~。
現実はシビアで、人の死や病は常に身近な問題…ということを、この作品を読むといつも考えさせられるけど、だからこそ「今」をどう見据えていくかが大切だよなと。実は私も、後半での幸のある「疑惑」と同じ思いをしたもので…「どんな現実も、結局はひとりで向き合わなくてはならないのだ」という言葉が胸に突き刺さった。
鎌倉の美しい風景、フード描写のうまさも相まって、何度でも読み返してしまう大好きなマンガ。キャラクターも皆本当に魅力的で、仲間や家族、それぞれを思いやるさりげない優しさに、読む側の心も温かくなる。
次回作、首を長くして待ってます!本当に首が伸びてしまいそう!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2012年12月15日
- 読了日 : 2012年12月15日
- 本棚登録日 : 2012年12月10日
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コメント 3件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2012/12/21
メイプルマフィンさんのコメント
2012/12/21
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/01/08