モテキ 1-4.5巻コミックセット (イブニングKC)

  • 講談社
4.12
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本棚登録 : 168
感想 : 31
5

いやぁもう、面白すぎた。レンタル期間中、毎日毎日繰り返し読んでました。
人気沸騰中だった頃は実はあまり興味がなかった。試し読みしたとき、主人公の卑屈さについていけないなということもあり。(あとはまぁ、人気作品には手を出しにくいといういつもの天邪鬼。)
その後、テレビやラジオでの久保さんのこじらせっぷりがツボにハマり、久保さんのマンガを初読みしたのはラジオ本だった。やっぱり久保さんの本業をちゃんと知りたい!と思い、今頃読むことになったのだが…むしろ「モテキ」ブームが一段落した今でよかったのかもと個人的には思う。
いや~、参りました!うまく言葉にできないような微妙な男心や女心をここまでさらけ出してくれるとは。せっかくのモテ期を生かせず空回りしまくる主人公の幸世君。痛すぎるんだけどほっとけない。ナイーブすぎるかと思いきや唐突に図々しくなったり、行動がちぐはぐしぎてかなりじれったいキャラなのに突き放しきれない。こんな人身近にいたらめんどくさいよな(笑)ルックス的にも特別イケメンでもなくブサイクでもない微妙なラインなのに、たまにかっこよく見えてしまうところがまた困る。
彼を取り巻くメインの4人の女子もそれなりにクセがあってそれぞれめんどくさいです。でもそのめんどくささ、多少は共感できるんだよね。青年誌「イブニング」連載とはいえ、女性目線だからこその絶妙なツボ。プラス、これまで久保さんが少年誌で培ってきた経験も確実に生きてるなと思う。だから色々新鮮に感じられるのよね。すれ違いまくりの心理描写が赤裸々すぎて苦しいのに、ふいに現れるラブシーンにときめいてしまう。甘すぎないキュンキュン加減がうますぎる!少女漫画のパロディシーンも大好きです。気付いてないネタも色々ちりばめられてんだろうなぁ。
そして、全話のサブタイトルが全て歌のタイトルってのもナイスです。大江千里や柴田恭兵、中山美穂など懐かし系から、フェスおなじみのバンドの曲まで、選曲のセンスが光るなぁ~。「モテキ的音楽のすすめ」というコンピレーションアルバムが出てますが、このCD聴きながらマンガ読みたいもん。モテキきっかけで、あまり興味のなかったバンドの曲まで聴きたくなりましたわ。
4.5巻収録のモテキ対談も読みごたえがあって本当に面白かったです。
あ~、気に入りすぎてレンタル返却したくない!常に手元に置いておきたい。機会があればドラマと映画も観たい。今更モテキワールドにどっぷりです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2015年8月9日
読了日 : 2015年8月9日
本棚登録日 : 2015年8月3日

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