サイレント・ヴォイス 〜行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 宝島社 (2012年11月6日発売)
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佐藤青南さんの作品は「犬を盗む」を読んで面白かったので、これが2冊目だ。そして楯岡絵麻のシリーズのはじめでもある。題名にも興味がそそられる。
大脳辺縁系と大脳新皮質、そして人間の心理としての逃避行動で犯人の真実を見抜いていく。
マイクロジェスチャーを見逃さない能力に長けている。取り調べ専門のようだ。なにせ自供率100%という凄さだ。
後輩の西野と主人公の楯岡絵麻のやりとりもワンパターンだが、アクセントになっている。
幼児誘拐犯から始まり、歯医者、占い師、女優、自称音大院生の結婚詐欺師たちの真実を暴いていくのは爽快さも感じる。
女優の時は、最後に意外な結末が待っていた。これは予測できなかったので面白かった。
ローボールテクニックやドアインザフエイステクニックは、知らなかったので、試してみたくなる。
どの短編も心理学に興味がある私には、津々であった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
佐藤青南
- 感想投稿日 : 2023年9月13日
- 読了日 : 2023年9月13日
- 本棚登録日 : 2023年9月5日
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