オーストラリアの現地校に転校した5年生マサトの話。真人がどんどん英語がわかるようになっていくと同時にどんどん成長して、親とは違う自分の世界を作って、最後は進路を自分で決めて、母の反対を振り切ってオーストラリアに残る決断をする。真人ではなくてマットになっていき、マシュー・アンダーソンみたいな目立たない名前なら良いのに、と思いながらも、それでもMasatoと書くところに、アイデンティティと自我の確立を見た気がする。日本から連れてきて、ずっと友達でいてくれた柴犬のチロが死んでしまうくだりは感情移入して辛かった。犬は一番の友達だよな。
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- 感想投稿日 : 2023年10月18日
- 読了日 : 2023年10月18日
- 本棚登録日 : 2023年10月18日
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