「流域地図」の作り方: 川から地球を考える (ちくまプリマー新書 205)

著者 :
  • 筑摩書房 (2013年11月5日発売)
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感想 : 27
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去年の台風を筆頭に、最近豪雨が多い気がする。そんな自然災害に適応するためには、行政区分に基づいて作られた地図ではダメで、大地の凸凹が分かる自然の地図、つまり流域地図に基づいて対策する必要がある。
たしかに、水源地や上流の宅地開発が原因で下流域の洪水が起こるのに、下流域だけが行政的に区分されていたらできる対策は限られる。地図を変えることは世界の見方を変えることだ。今こそそんな転換が求められていると強く思った。
しかしそもそも、流域というのが、そこに降った雨水がその川に流れ込む窪地の範囲というのを理解していなかった。手の甲で考える流域の概念が分かりやすかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年5月25日
読了日 : 2020年5月24日
本棚登録日 : 2020年5月24日

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