世界収束二一一六

アーティスト : amazarashi 
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感想 : 9
5

まさにamazarashiといったアルバム

「タクシードライバー」
”運転手さん、あなたは出会った中で一番の思想家、生活に根ざした哲学で疾走する思想家”
深夜の街を走るタクシードライバーを題材に詩を書いたような曲、曲の頭と終わりに運転手さんと会話しているような声が入っているのが印象的。この運転手さんなら夜の向こうでもどこでも連れて行ってくれそう。

「多数決」
”賛成か反対か 是非を問う 挙手を願う”
現代の民主主義を象徴したような歌。価値観、善悪、常識、罪悪、全てが多数決で決まるというのは素直にうなずいた。誰も言わないようなことをストレートに歌詞にするのはamazarashiの特徴だと思う。僕らの価値は数字じゃない。

「ライフイズブーティフル」
”人生は美しい”
アップテンポでありながらロック調じゃないamazarashiにしては珍しい曲、歌詞も秋田さん自身を歌っているような曲。このアルバムを作った時点での回想と感謝をこめて作った曲なのではないかと勝手に想像。でも「ありがとう」という言葉は使いたくなくて「人生は美しい」という言葉を使ったのではないかなと思う。

「吐きそうだ」
"生きる意味とは何だ 寝起き一杯のコーヒーくらいのもんか それとも酔いどれの千夜一夜 ていうか二日酔いで吐きそうだ"
今回のアルバムで一番好きな曲かもしれない。曲調がなんとなくスルスルと入ってくる上に意味も無く口ずさみたくなる曲。これを歌ってるの聞かれたら周囲の人に大丈夫だろうかと無駄に心配されそう。酔っ払いの戯言のような哲学のような歌詞が好き。

「エンディングテーマ」
”最後はやっぱり ありがとうかな ありがとう 今まで ありがとう”
これはMVを見ながら聞きたい一曲。アルバム曲の先行公開としてMVを公開している曲。それぞれの人の「エンディングノート」見ながらこの曲を聴くとなんとなく泣けてくる。最後はやっぱりありがとうかなという歌詞がグッと来る。

全部良い曲だけど今回のアルバムはこのあたりが好き

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 邦楽
感想投稿日 : 2016年6月25日
本棚登録日 : 2016年6月24日

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