則天武后が誕生する時代の背景から、没するまでの生涯をわかりやすく解説している本書。
ところどころ物語調で、執筆者の想像は入っているけれど、それがかえって私には易しく、最後まで読み進められた。
則天武后という人の持つ得体の知れない魅力を、本書を通して改めて実感した。
感情にまかせて生きるのではなく、じつに緻密な面がある。その一方で、やっぱり感情にまかせて生きている部分がある。
その妙な具合の静と動の混在が、この人の魅力なのだろう。
凄惨なことをしている――けれど、憎みきれないなにかがある。それを再認識した。
読書状況:読み終わった
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勉強になった
- 感想投稿日 : 2013年11月19日
- 読了日 : 2013年11月19日
- 本棚登録日 : 2013年11月19日
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