同情は美しい、それとも卑しい?美人の親友のこと、本当に好き?誰もが心に押しこめている本音がこぼれる瞬間をとらえた二篇を収録。デビューから10年、綿矢りさが繰り広げる愛しくて滑稽でブラックな“女子”の世界。
なんとなく敬遠していた綿矢りさ作品ですが、ふと手に取って読んでみたらとても良かったです。
比喩表現が素敵で、なるほどなぁと思ってしまうところも多くあり。
自分の彼氏と同棲することになった元カノに対する同情とか憐み、自分より美人の親友に対する憧憬や嫉妬などなど、女性が胸に秘める感情が爆発しています。
『亜美ちゃんは美人』は特に良かった。笑ったりしんみりしたり。女同士の友情における腹黒さとか、素直になることの大切さとか、改めて痛感しました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(国内)
- 感想投稿日 : 2014年6月12日
- 読了日 : 2014年5月13日
- 本棚登録日 : 2014年5月13日
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