袁世凱――現代中国の出発 (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2015年2月21日発売)
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辛亥革命で清を裏切り臨時総統となる節操のない権謀術数、俗物政治家というのが当時の日本人が持った袁世凱のイメージ。梟雄、マキャベリストという印象を持たれる。
清朝の名門出身。科挙は受からず。軍で朝鮮半島の反乱壬午変乱の鎮圧に従事。
西太后が死に宣統帝溥儀即位後、軍政から放逐される。辛亥革命で各省が独立した混乱した中、北京政府の内閣総理大臣に就任。孫文率いる南京政府から、溥儀の退位を条件に臨時大総統の地位を譲り受ける。ここに清朝は滅亡する。政権の簒奪と見る向きが強かった。
皇帝に即位したがすぐ撤回し、後死んだ。

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感想投稿日 : 2022年5月14日
読了日 : 2022年4月16日
本棚登録日 : 2022年4月16日

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