アメリカのフィギュア・スケーター、ジョニー・ウィアーの自伝。
ジョニーがスケートを本格的に始めたのは意外と遅く、12歳だった。
もともと運動神経がよく、すぐに頭角を現したジョニーは、アメリカ代表を
期待されるほどの選手になった。
しかし常にトップを期待されるプレッシャーに押しつぶされ、
思春期の難しい年頃も重り、ジョニーは周囲の期待に自ら背いてしまった。
連盟の信頼を失い、なかなか認めてもらうことはできなくなったが、
ジョニーはスケートから離れることはできなかった。
2度のオリンピックを経験したトップスケーターで、日本でも人気の高い選手です。
ゲイであることも、連盟から煙たがれた一因かもしれませんが、
この競技が「連盟のお気に入りの選手が勝つ」ということを
身をもって教えてくれたジョニー。
完璧な演技で終えたバンクーバーオリンピックでは、
観客の納得のいくジャッジがなされませんでした。
そのときのジョニーは、こうなることが分かっていたかのように、
観客のざわめきを静かになだめたのでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
スポーツ
- 感想投稿日 : 2011年5月23日
- 読了日 : 2011年5月20日
- 本棚登録日 : 2011年5月20日
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