ループ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年9月7日発売)
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本棚登録 : 1678
感想 : 161
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リングはホラー
らせんは科学
本作ループは科学を超えた哲学的な話と言っても良いのではないでしょうか!

生物の成り立ちを研究している学者は地球に生命が誕生した事を有り得ないぐらいの奇跡が起きたと言っています。
反対に宇宙を研究する学者は宇宙が有限で無ければ生命が誕生する奇跡は起きると言っているそうです。

私達は地球で生命が誕生した事に対し凄い確率の奇跡が起きたと考えることは出来ても、実際に今自分が生きているという事実を実感しているために、その奇跡が必然的なものだと勝手に受け止めてしまっている様な気がします。



ループの主人公の馨は幼い頃に、この世界が都合よくできている事に疑問を持つ。

医学生となった馨の世界にはウィルス性の癌が蔓延しており馨の両親や恋人が癌のキャリアとなり発症の恐怖に怯えていた。
そんな中、馨はあるプロジェクトと癌の関連に疑問を持つ事になる。


本作品はリング、らせんから連なるストーリーです。
らせんでダークサイドに堕ちた?高山竜司が再び登場します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人に勧めたい
感想投稿日 : 2017年6月12日
読了日 : 2017年6月12日
本棚登録日 : 2017年6月12日

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