朽ちないサクラ (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (2018年3月7日発売)
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本作を読むきっかけはブクログのレビューから、正確には本作の続編のレビューを見た時に少し引っ掛かりがあり、それを読む前にプロローグたる本作を読むことにしました。

ストーカー殺人により女子大生が犠牲に!?
しかも警察は事前に相談を受けていたものの、被害届の受理を先延ばしし担当者はまさかの職場の慰安旅行!!!?
メディアと住民に叩かれまくる警察署の風景から物語はスタートする。
主人公の泉は警察で働く事務職員。友人が新聞社で働いており、ストーカー殺人の慰安旅行をすっぱ抜いた新聞社の記者!
泉は自分の一言を友人が記事にしたのではと疑うが、その友人は一週間後不審死を遂げる・・・
泉は友人の死を追っていくうちに大きな影が蠢いていることに気がつく。

本作の米崎県と米崎市について
米崎県は東北の架空の県で人口200万弱で政令指定都市の米崎市を抱えている。
東北で実際に政令指定都市があるのは宮城県
本作の米崎県は128pの記述で東に県境があるのが解る。
実際に東に県境があるのは山形県と秋田県。
本作に、実名で県名が登場するのは山形県と岩手県。
以上のことから、秋田県の位置に宮城県規模の県として米崎県が存在していると考えられる。

なお、本作に出てくる小先市についてのモデルは大崎市と思われる。
類似点は以下のとおり!
【名称】
小先市:大崎市
【合併の際の構成自治体】
新川市:古川市
小出町:岩出山町
台野町:鹿島台町
成宮町:鳴子町
・鳴子町は萎びた温泉街で豪雪地帯
・実際は三本木町、松山町、田尻町を加えた1市6町の合併になります
【その他】
人口規模は大きく異なります。

次の【月下のサクラ】を読んで米崎県を詳しく特定していきたいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月3日
読了日 : 2024年3月3日
本棚登録日 : 2024年3月3日

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