ある小学校の、ある6年生のクラスのビブリオバトルで1位になったと聞いて、興味をもった作品。
中学1年生の、クラス全員24人分の物語。
共感できる登場人物が、きっと1人はいる。クラスって改めて不思議。様々な人がいる。この人からはこう見えていて、でも本当はこうで…ということが、24人の物語から見えてくるのがおもしろい。気付いたら、自分もそのクラスの一員であるかのように読んでいた。
誰もが友達を大切に思っていること、周りが思っているよりも真剣に自分自身に向き合っていること、そして皆成長していることが伝わって、嬉しい。
一見バラバラなクラスだけど、皆それぞれの存在を認めて気にかけていて、それでいて年度末は前向きな別れであっさりしているのも学生って感じ。良い!
私が読みながらいつも考えていたのは、藤田先生の気持ちや姿。ずれてるようで、ずれてない。先生の物語はないけれど、生徒の視点からどんな先生なのかとっても良くわかって、これも素敵。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月21日
- 読了日 : 2022年9月20日
- 本棚登録日 : 2022年9月20日
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