幼いころのマスクにとって『銀河ヒッチハイク・ガイド』は愛読書だった。そして、このSF小説によって培われたマインドは、「いまの世界をさらなる未来へと推進させる」という壮大なビジョンへと繋がっている。人工知能やロボット産業に手を出しているのもその一環であり、TwitterをXへと変え、スーパーアプリとしてマルチプラットフォームにすることを目指しているのも、根っこの部分は同じなのだろう。
私はSFが好きな人間なので、なんとなく彼が目指していることがわかる気もする。きっとマスクは純粋なのだ。言い方を変えれば幼稚なのだ。しかしだからこそ彼はこれからも前へ進み続けるだろうし、進むことをやめないだろう。
少しだけいつもより創造的に、少しだけいつもより積極的に。そうしないことには何も変えることは出来ず、のうのうとした人生を歩むことになる。だからこの本が誰かにとって、何らかの刺激となってほしい。この本を読むことでちょっとだけ未来について思いを馳せてほしい。本書からは著者のそういう想いが伝わってくる。
飽くなき探究心から生まれるイノベーションと、未来を指向する精神力。そんなものを感じさせてくれる本だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月11日
- 読了日 : 2023年12月11日
- 本棚登録日 : 2023年12月11日
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