冒頭、葉を「ジャリジャリ」と食むいも虫の描写からすでにうれしい。「ぐおーっ」と「ヒュー」、鼾の擬音の繊細な使い分けでのみ表現される魂の所在。現実と夢幻の境がまだまだ揺るがせであった中世にて、手つきの細やかさが何よりものを言う。
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- 感想投稿日 : 2023年3月28日
- 読了日 : 2023年3月28日
- 本棚登録日 : 2023年3月28日
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